主人公と言うポジション(天河)

と言うわけで、先週末に掲載を満了した第9回「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」で、
ようやく<トロイメライ>のストーリーを牽引する主人公キャラクター、9人と1羽が出揃いました。
今のところ、撫子は顔見せ程度にしか出番はありませんでしたが、登場済みと言うことでカウント。


主人公が全て出揃ったと言うことには、個人的に大きな意義を感じるのですよ。
滝沢馬琴南総里見八犬伝で例えるなら、八犬士が全員登場したのと同じことですから。
八犬伝ファンとしては、感慨も一入です。


であるから、と言うわけでもないんですけど、
現在、公式サイトでは主人公総登場記念として特別コンテンツを公開中です。
天河も大盤振る舞いしてます。
トロイメライ>の雛形と言っても過言ではない“原作シナリオ”について、
本編のネタバレにならない範囲で暴露しちゃったりなんかして。


そこでも明言しているのですが、そもそも原作シナリオの主人公パーティって、
必ずしも上記の9人と1羽に合致しているわけではないんですよね。
ルフレッド、フィーナ、シェイン、ムルグはともかくとして、
フツノミタマ、ホゥリー、ジョゼフは
本作の為に新たに作り出したキャラクターで、マリスは没キャラのリボーンでした。
撫子やルディアはそれぞれ激極と栞さんが生みの親ですしね。


原作シナリオに於いて彼らの役割(=主役格)を担っていたのは、ネイサンやトリーシャ、ヒューと言った本作のサブキャラたちです。
それを言ったら、ニコラスたちアルバトロス・カンパニーに至っては別作品の主人公。
いわば、現行の<トロイメライ>は新旧の主人公たちが入り乱れて共闘するドリームマッチのようなものなのです。
あくまで作者の感覚ではね(笑)。


もともと主役格だったこともあって、それぞれのキャラに課したストーリーは相当濃いものが多いです。
原作シナリオ(ニコラスについては別作品ですね)で描く予定だったテーマは可能な限りサルベージ及びフィードバックさせていますし。
中には本作主人公を食ってしまう可能性がある濃いメンツもいたりして。
うかうかとしていると、主人公交代なんて事態になりかねないので、ここは作者としても気を引き締めて望みたい所存です。


で、だ。
どうして不安を煽るような内容をこうしてブログで書いちゃったかと言うと、
主人公として紹介されている9人と1羽は確かにストーリーの中核を担ってはいるけれど、
彼らの為に<トロイメライ>があるわけではなく、全てのキャラクターを平等に扱っていくぞ! …と言う決意表明です。早い話が。


全員が主人公と言う意識のもと、これからも全身全霊を込めて彼らの活躍を書いていきます。
原作シナリオから主役が数倍に増えたって計算になるのだな。
さっき八犬伝を例えに出したけど、どちらかと言うと主役格の人数は水滸伝に近いものがあるのか。


怖じ気づく? とんでもない。
腕が鳴ります。