活字(天河)

眠い〜! ていうか、寝坊した〜(それも盛大に)。
スケジュールが立て込んでいる為、
睡眠時間を削って作業を進めているのですが、
このところ、休みが少ないせいか、だいぶ疲れが出てきた模様です。
白髪もびっくりするスピードで増えてるし!
大沢在昌新宿鮫」の藪さんみたいになる日も近い。


以前のような「わかった、俺はもう寝ない!」みたいなムチャなことはさすがに控えて、
最低限の睡眠時間は確保しているはずなのですが、うむむ、ストレスなんだろうか…。


少なくとも、<トロイメライ>の作業に関してはストレスなんか微塵も感じていないんですよ。
面白いお話が書けなくて悔しい思いをすることは、ぶっちゃけ少なくないけどさ(吐血)、
迷ったり悩んだりしても、
頭を使って何かを生み出していくことは最高に楽しいわけで。
ここ二週間くらいは設定周りの整理の為に知恵熱出るくらい足りない頭をフル回転させて、
上手い具合にまとまったときにはニンマリしておりました。
久しぶりにがっつりと量子力学と古典哲学の資料を読みふけっちゃったよ。


資料を読む時間もなるたけ作るようにしています。
あとはなんと言っても小説ね。
アーサー・ヘイリーの「ホテル」をまた読み返しているんですが(何度目かわからない)、
古典と言うか、古き良き時代の表現にもっと触れていかなきゃアカンなぁと
改めて考えさせられました。
特に「ホテル」は文章中の情報量がつてつもなく過密で、非常に重層的なんですよ。
なのに情報そのものはコンパクトに整理されていて読みやすい。


読み返す度に衝撃を受け、その都度、見習わなくてはと気を引き締めるのですが、
まだまだヘイリーの領域には程遠いです。


読書に充てる時間を増やして再確認したのは、
水曜どうでしょう」と言ったスペシャルなテレビを観てパワーを貰うのもいいけど、
やっぱり自分は活字に触れていないとダメだなってコトで。
自分で書いていても、「これで本当にいいのか」「果たしてこの表現は適切なのか」って
不安になってくるんですよ、活字不足に陥ると。
古典作品ならではの、難解ながらも深い表現へ定期的に触れることによって、
自分の迷いに対する答えを過去の名文から受け取れるようになる。

これは別に古典に限った話ではないのですけど(もっと言えば小説以外でも適用されること)、
僕の場合は、もっぱら過去の傑作たちから書き進める為の推力を授かっております。


次はチャンドラーあたりを読むとするかな。しかし、ダニエル・キイスも捨てがたい。
とりあえず参考がてら今夜はグラハム・ハンコックを読むとしますです。
ハンコックは小説じゃないけど。