「ウチのカミさんがね」(天河)

ファンは表題だけでブログの内容がわかることでしょう。
アメリカの傑作ミステリードラマ「刑事コロンボ」で
主役のコロンボ警部を演じたピーター・フォーク氏が先日天に召されました。


僕とコロンボとの出会いは高校のとき。
もともと僕は古畑任三郎の大ファン(各話を放送順に諳んじられます)で、
古畑によく似ている(笑)コロンボにも興味がありました。
最初にレンタルしたのは、確か「構想の死角」だったかなぁ。
さすがに十年以上昔のことなので記憶が定かではないんですけど、
初めて観たときのインパクトたるや凄まじかったですね〜。
古畑を初めて観たときと同じ衝撃が駆け巡りました(←ツッコミ待ちの構え)。


愛すべきコロンボ警部のキャラクターにどっぷりハマった僕は、
高校三年間、ずっとコロンボシリーズを追いかけていました。
全話一気にビデオでレンタルし、深夜の再放送も欠かさずチェックし、
ミセスコロンボにケチをつけ(笑)、
買い漁ったノベライズ版は部活の大会にまで持って行き、
メイキング本もわざわざ取り寄せ、それが長じて自分なりに
倒叙ミステリーを書いてしまったくらい。
倒叙ミステリー自体は中学のときに古畑の真似事をやったのですが、
完全オリジナルは高校のときが初めてでした。
ミステリーコンクールに応募したいとも思っていました。
完全にコロンボ中毒。


刑事コロンボシリーズになってからは、
旧作では禁則事項になっていた筈のカーチェイスがあったり、
コロンボが銃を構えたりし始めて一歩引くトコロもあったのですが、
(※新シリーズでも「殺意の斬れ味」「復讐を抱いて眠れ」とかはかなり好き)
エピソード製作が終了する2003年まで「そろそろコロンボの時期かな〜」と
毎年の放送を楽しみにしていました。


実はシフトアナーキズムの結成にも、刑事コロンボは大きく影響を受けています。
このあたりは、後日掲載する対談にて詳しく。


フォークが亡くなった夜、僕はコロンボシリーズの最高傑作に推す一本、
「忘れられたスター」のDVDを回しました。
巧みな伏線、人間ドラマ、クライマックスの何とも言えないペーソスと感動…。
放送から数十年を経ても未だに輝き続ける、ドラマ史上に残る傑作でした。


今まで本当にありがとう、コロンボ警部。
天国でもレインコートを着ているのかな?
僕はあなたのことを一生忘れません。
ずっとあなたと、名優ピーター・フォークのファンです。


あ、あともう一つだけ(フェードアウト)。