激極のオッサンは今でも中二病だそうです(天河)

「知り合いと思わずクトゥルー神話の話題で盛り上がっちゃったよ」と
ムツさんに話したところ、何を言ってるのかさっぱりわからんと
返されてしまいました。
誰それ構わず話題の一方通行、天河です(笑点のテーマと共にIN)。


わからない方の為に説明しますと、クトゥルー神話ク・リトル・リトル)と言うのは、
ラヴクラフトと愉快な仲間たち(最も有名なのはダーレスかな)が執筆した、
おそらくそのスジでは最も有名な創作神話です。
クリーチャーさながらの邪神群と言うのが題材にし易いのか、
RPGやファンタジー小説等でフィーチャーされる機会が多い気がします。
びるばさんも確か何かのゲームを通じて知っていたな。
コズミックホラーの何たるかをこれでもかと見せつけてくれるお話の数々に
僕も一時期どっぷりハマっていました。
叔父も好きだったんだよな、クトゥルー。図鑑も貰ったし。
一部のマニアは半漁人ことポニョがクトゥルーをベースに生み出されたと言う、
聞く人が聞いたら激怒しそうな珍説を掲げている模様。
あいつ、インスマンス人なのか。それとも、深きものどもの亜種なのか。
…知り合いとの会話は、概ねこんな感じで進みました。
独自用語しか殆ど使わないんだもんな、クトゥルー知らない人には、
そりゃ全く持って意味不明だわな。


ちなみに天河、創作神話であればダンセイニのペガーナ神話に
最も影響を受けていると思います。
クトゥルーとはまた違う意味でのコズミックホラーと言いましょうか、
後から創作したものなのだから、当たり前と言えば当たり前なんでしょうけど、
既存する神話群とは一線を画したスケールに、当時度肝を抜かれたのですよ。
神話群ではお定まりになっている世界終末ネタも盛り込まれているんですけど、
これがもうどうしようもない絶望感を味わわせてくれるもので。
ネタバレになるので詳しい内容は割愛しますが、
北欧神話におけるラグナロク以上にとんでもない終末がペガーナ神話には登場します。
それでいて単なるカタストロフになっていないのがポイント。
ペガーナ神話における創世と終末の概念はとにかく圧巻の一言です。
多感な思春期にコレを読んじゃった僕は、完全に打ちのめされました。


そう言えば、同じくらいの時期にヴィトゲンシュタイン論理哲学論考
出逢ったんだよな。
切口は違えど、共に語り尽くせぬ世界のコトを扱った作品(著書)だったので、
思春期の天河のハートに深く刻み込まれたんじゃないかな、と。
両作品に出逢った頃には、いわゆる中二病は既に卒業していたので、
エヴァにハマッたエセ哲学者(中二病にかかっていた頃の僕含む)みたく
難しいことを語りたがる症状は出なかったのですけど、
思えばその頃から色々なことを深く考えるようになっていった気がします。


思春期に受けた影響って、やっぱり大きいんだなぁと改めて感じた今日この頃。