今でもPC-FX版「天外魔境Ⅲ」発売を待ってます

さて、いよいよ台風直撃と相成りました。濡れ鼠の天河です。
これを書いてる窓の外ではどこのオロチ八傑衆四天王かと思うぐらいの風が
吹き荒んでおります。他県でも交通機関がストップしている模様。
ムツさんもテレビの運行情報とにらめっこしてるって言ってたな。

丁寧な言葉遣いで神のご加護を説く前に日本に大ダメージを与えそうなこの台風を
止めて欲しいものです、山崎竜二のお兄様には(外見が似てるだけ+同族ってだけでの決めつけ)。
あ、でもあの人たちってば人類抹殺を狙ってるわけだから止めてくれるはずもないか。
竜巻に巻き込まれて体力ごっそり削られる前に、濡れ鼠になっててもうゲージ赤点滅です。


丁寧な言葉遣いと言えば、ゲームデザイナーで作家業もしている枡田省二さんが
興味深いことを話していたんですよ(と言っても二十年近く昔の本で、ですが)。
「丁寧な中にある冷たさよりも乱暴な言葉遣いの中にある温もり」と。
この言葉が当時まだ小学生だった僕に相当な衝撃を与えてくれたわけで。


思い返せば、上品で小綺麗な偉人が舞台の上を席巻するヒロイズムたっぷりの大作よりも
荒削りでも荒っぽくても人間味たっぷりのキャラが出てくるお話のほうが印象に残っています。
逆に慇懃無礼な悪役ほど憎たらしかった。


丁寧さはともすれば造形美・様式美的な趣があるけれど、どこか作り物めいていて、
現実味を感じられず感情移入しにくかったんですよ。
確かにカッコいいんだけど、胸に迫るものがない、と。
それよりも目先の欲にまっしぐらだったり泥臭い連中のほうがジャリの時分の天河には
遥かに感情移入できました。
そのキャラの体温を感じられると言うか、もっと身近なものとして彼らの台詞は
胸に染みこんでいたのですよ(今はさすがに色々なものを吸収できるように
なりましたけども)。
確かに悟空には憧れるけど、友達にするならヤムチャかな、みたいな。


僕は常々完璧な人間やヒーローは書く気も起こらないと公言していますが、
そんなひねくれた感性は、おそらくこの辺りに起因しているんじゃないかと
なぜか台風の日に振り返ってみましたです。
吹き荒ぶ風→オロチ四天王→丁寧→件の至言へと急に連鎖しただけなので、
特に今日が想い出を振り返る特別な日ってわけじゃありませんが。