珍しくSF書いてる人っぽい雑記(天河)

鳥取砂丘で死にかけた話を披露してからダンマリでしたが、
なんとかどうにか生き長らえております、天河です。
この二週間のうちに、HTBって言うかどうでしょう班
新作ドラマ「幸せハッピー」を撮影し、
巷では坂本龍馬の姪っ子がアイドルグループを卒業したそうで。
世間様は目まぐるしく変わっておりますが、
僕は相変わらずギリギリのところで生きております。
私は、今、生きています(大泉洋口調)。
いや、明らかに僕ひとりじゃダメダメだったんですけど……。


先日、久しぶりに激々極々とミーティングを開きまして、
トロイメライ>後半に向けた準備と言うか、
舞台劇で言うところの“大楽”までストーリーを持っていく為のプランやキャラクター設計を
簡単にプレゼンして参りました。
細かな部分はこれから詰めていくのですが、
今回のプレゼンは珍しくSF設定寄りだったと思います。
すごく珍しく。
SF作品なのに、「すごく珍しい」と言い切っちゃうくらいレア。
SFガジェットに頼らなくても成立することを念頭に置いてお話作りをしてきたので、
SF設定がミーティングの議題に上らないのは、
ある種、当然の流れなわけですが(SF作品としてどうなんだ)、
ダラけてサボってばっかの僕らも、たまには本気ジルシを見せるってもんです。


SF設定は、一応、僕のほうで素案を作ります。
これを激々極々や半券さんと言うスタッフ随一のインテリ軍団に振り、
彼らの意見を考慮して具体的に練り上げていくのです。
僕の考えるSF設定と言うのが、まあ、稚拙と言うかアレなものばかりなので、
ときに激極のおっさんは面食らっていますが(前に質量保存の問題を指摘もされました)。


SF設定の難しいところは、
何がどうサイエンスでフィクションなのかを説明しなければならない点。
当たり前と言えば当たり前のことなんですけど、
こうした設定を文字で説明し、理解を一方的に押しつけるのが好きではないので、
早い段階から少しずつ本編に織り込んでおき、
一種の体感として読者に馴染ませていきたいな、と。
これはもう工夫と言うか、自分の反省。
第10回冒頭にディスカッションシーンを設けて、
そこにSF設定の解説をやってみたのですが、
ちょっと押しつけがましかったかな、と。


その改善策を作る為にも、SF設定のミーティングは大切なのです。
大切な割にはあんまやってないんですけど。これまた反省なのですけど(吐血)。
後半から本格的に登場するSFガジェットについては、
前述の通り、早い段階から情報を提示・読者に馴染んで貰えるように
色々な工夫を凝らしていきたいと思っています。


試行錯誤もまたSFの魅力。