谷隊長(天河)

それはムツさんとイラスト作業の打ち合わせをしている最中に起こりました。
近日発表予定の新キャラクターのデザインに一部資料を要するものがあり、
こちらのイメージを伝える為に
風雲たけし城の谷隊長が肩につけてたアレ」と説明したところ、
風雲たけし城って何?」と首を傾げられました。
これが噂に聞くジェネレーションギャップかッ!
とうとうやって来てしまったか、自分にもこの一大事件が!


自分が日に日に時代に取り残されていくのはなんとなく感じていましたが、
よもや身内から突きつけられるとは思ってもみなんだわ!
僕とムツさんの年の差は三歳。僕が中一のときにムツさんは小学四年生。
なんかこの比較の仕方だとそこはかとなく犯罪のニオイが漂わなくもないですが、
三歳の差が意外と大きいことに気付かされたですよ、今回。
正直、三〜四歳程度の開きなら誤差修正の範囲だと思ってました。
テレビ番組とか話題を共有できるんじゃないかと。
年代によって昔ハマった漫画とかゲームとか違うと思うんですけど
(年齢による嗜好の違いもあるし)、前後五歳程度なら被るはず! 
…そう思っていた時期がありました。


三歳差のムツさんでこのギャップなら栞さんはどうなるんだ。
話してると異次元空間に迷い込むんだろうか(※実際には普通に会話できてます)。
激極のオッサンやエビス丸さんとは、まぁ、年齢差関係なく
異次元空間に引きずり込まれるけど(エビス丸氏の幼馴染み論はすげぇぜ!)。
テルマンとして働いていたときも、小劇団の座付き作家やってたときも
幅広い年代(上は還暦、下は女子高生)と交流があったので人付き合い、
こと年齢に関してはオールラウンダーと言う自信があったんだけど、
いよいよ修正の利かない歪み(もっと言えば年齢)に
足を踏み入れてしまったようです。


でも不思議とさめじま師匠やそのお友達の話には普通に随いていけるんだよな。
そこでふと思い出したですよ、僕ってば同世代の仲間と共有できたものが少なかったな!
思い返せば、友達がSPEEDや安室奈美恵にハマッている頃、
中島みゆきのファンクラブへ入会しようかと迷ってましたよ。
そりゃ師匠たちの話に随いていけるってもんだ! むしろ師匠のほうが若いよ!
師匠が女性ロック買ってる横で俺は布施明のベスト盤探してたもん!
年齢詐称の容疑を万年かけられてるのは伊達じゃない(笑)!
ジェネレーションギャップが起こった原因は、他の誰でもない僕にあったわけです。
さそり蠍座の女を持ち歌にして、クラスメートに持て囃されていた
あの頃(※色物を見物する、あの感じ)。
自分だけがある意味特別だった思春期を共にして、
流行り廃りに背を向けてきた同志・激極のオッサンならわかってくれるはずだよ、
この何とも言い難いセンチメンタルな気持ち!


つーか、アレじゃね?
俺ら、当時から老けてるとか言われてたけど、趣味趣向が外見に顕れてたんじゃないかね。
俺がさだまさし唄えば、あんたは南こうせつだったもんな。どんな中学生だ。


結局、ムツさんは谷隊長のことがわかったんだろうか………。