趣味のお話(天河)

四月末から東京国立美術館で細川家の展覧会が催される模様。
かれこれ四年ほど細川家について研究を進めている天河としては
何をおいても行かなくてはと計画している最中でございます。


専門的な勉強をしてきた歴史家の激極先生と違い、
僕のほうは資料に頼ってカスカスな知識をなんとか補っている無学の人間。
幕末や南北朝時代についてはジャリタレの時分から小説などで親しんでいたので
知識は多少持っていましたけれども、戦国時代のことなんて四年前までは
殆ど知りませんでした。
興味すら持っていなかったと言う徹底した無知っぷり。
小学生のテストのとき、種子島と言う名詞が思い出せなくて
鉄砲(しかもリボルバー)のイラストを描いて提出した覚えがあります。
それが今では戦国期に活躍した全国の主立った人物の来歴を
諳んじられるようになりました。四年あればなんとかなるもんです。
もちろん、まだまだ覚束ないところも多くて激極のオッサンに
嘲笑(←被害妄想)されることも多いんですが。


歴史の勉強をしていてつくづく考えるのは、当たり前なんだけども全ての事柄は
因と縁で繋がっていると言うこと。
僕のような凡庸な人間はそんなこともつい忘れてしまいがちなんですが、
人と人との関係性や事件と事件の関連が礎石のように一つ一つ積み上げられていって
歴史と言う大きな碑文が完成されるんだな、と。
まず人物ありきで入っていった僕ですけど、研究を進める内に
時代ごとの文化や精神性を多面的に見れるようになってきた。
ここまで来るともうしめたもんですよ。
武功や逸話、講談でしか知らなかった武将や公卿の意外な一面が見えてくる頃には
もう歴史と言う巨大なうねりのトリコです。
合戦や事件、人物の単一的な側面でしか歴史と言うものを捉えていなかった時間が
もったいなく思えるくらい(笑)。


全国が熱狂した戦国時代。その中でも細川家はとりわけ面白い一族です。
これほど時代と言うものに密接に関係していて、その都度、
生きるか死ぬかの瀬戸際まで翻弄される一族も戦国三傑を除けば
かなり珍しい方じゃないだろうか。
しかもあの時代に下剋上とは無縁なメンタルの置き方をしていた点も面白い。
永青文庫の展覧会では新しい発見に期待したいなぁ。
現代語訳されていない記述については翻訳作業が大変だけど、
資料を読む度に細川家へ近付く気がします。もう完全な中毒です(笑)。


激極のオッサンが愛してやまない相撲と同じ部類の趣味だと思います、僕のコレ。
細川家の研究が出来ないと死んでしまうぞー!


そう言えば、何気に<トロイメライ>スタッフは戦国時代好きが多いな。
加藤清正みたいな髭面からして戦国好きな激極のオッサンは言わずもがな
かにきめらさんやムツさんもこの時代のファンみたいだし、
話をする限り、びるばさんもなかなかの数奇者と見た!
いつか戦国バーで同好の士を集めて呑み会でもするかー(戦国バーなんてあればですけど)!