心に冒険を(天河)

NHK連続人形活劇「新・三銃士」が面白い!
正味の話、十四年ぶりの人形劇シリーズ復活と言う触れ込みには何ら興味がありませんでした。
人形劇自体には、それこそ日本の古典である文楽も含めて感心はありましたが、
テレビに齧り付きでオンエアを観ると言う習慣が天河家にはありませんでしたので。
人形劇で放送を追っていたものと言えば、セサミストリートくらいですが、
セサミはマペットショーであって純粋な人形劇とは言い難いですし。
(※ニュアンスが通じれば良いのですけど…)


新・三銃士」を観ようと思った一番のきっかけは三谷幸喜さんが
脚本(脚色)を手掛けると言う一点に限ります。
ところがどっこい、今はどっぷりハマっていますよ。


三谷脚本にのみ搾られていた興味がより拡大され、深まっていったのは
新・三銃士」に携わるスタッフの熱意によるところが大きい。
三谷幸喜さんのインタビューが読みたくて公式ガイドブックを購入したのですが、
人形劇に傾けるスタッフの想いや愛情が全てのページから溢れ出していて
素直に感動しました。


小説にしろ舞台劇にしろモノの作りが大好きな僕には、
本なり特集番組なりを通じてその現場に触れられるかどうかも
興味を刺激される要因の一つみたいです。
製作を進める上での工夫など実務面でのヒントもそこかしこにちりばめられていたのも
満足度アップの要因(笑)。


これまで培われてきた伝統を尊重しつつ、新しい挑戦にも意欲的な「新・三銃士」の現場。
僕は一ファンとしても心から応援したいです。
だってそのスタンスは僕らトロイメライの企画運営にも通じるものがあるから。


物語でなくスタッフに感情移入する人間はそうはいないだろうけど
(もちろん物語も最高に面白いですよ)、素晴らしいものへ素直に共感できる感性は
大事にしなくちゃな、と。


と言うわけで誠に勝手ながらトロイメライは「新・三銃士」を全力で応援していきます!
びるばさんは楽しみにしてるって言ってたな。激極のオッサンはどうなのか。
心が汚いオッサンがピュアな人間劇なんか観た日には、八咫烏見たのと同じ目に遭いそうだな。