オロチ(※地球意思に非ず)

喜劇作家を自称している天河ですが、笑いの要素と同じくらい力を入れているのが、
いわゆる立ち回りのシーン。
昔、時代もののお芝居を書いたときに殺陣師の方にちょっと教わって以来、
天河作品には立ち回りは欠かせないものとなりつつあります。
ほんの手慰み程度ですが、自分でも武術をやるもので、格闘戦の臨場感には
こだわっていきたいな、と。


林邦史郎先生の特集番組はもちろんチェックしていますし、
甲野善紀先生の書籍等も参考にしております。
他にも立ち回りを得意とする俳優のエッセイや武術書を読んだりして
イメージを膨らませています。
幸いにしてブルース・リー師父の書籍とか、今ならプレミアものの本が
我が家にはたくさんあるので、そのテの資料にはこと欠きません。
まさに一子相伝(※父子の趣味が合致しただけのハナシですが)!


立ち回り一つ取っても色々ありまして、実戦向けの身のこなしや
殺陣として魅せる動き方など色々な要素を複合しなきゃならないわけで。
奥が深いです、殺陣。
フランケンシュタイナー狙って首の骨折りかけた学生時代のヤンチャも
足し引きしつつ、生々しさと言うか、リアリティを追求しています。


僕にとって最高の殺陣と言えば、バンツマ映画「大殺陣 雄呂血」。
立ち回りだけで人間の悲哀や葛藤を完璧に表現している、極上の一作です。
哀しいかな、スタッフは誰も共感してくれませんが(当たり前か)。


せめてガン・カタのすばらしさを分かち合えるようになってくれたらなぁ。
そう言えば、チャン・クォックワンでブルース・リーの映画撮るんだっけな。
激極のオッサンに強制試聴を義務づけるか。


・追記
クォックワンのは映画じゃなくてドラマでした。
後生だから日本でもオンエアしてくれ! DVDのみでもいいから!